カサブランカ育て方

カサブランカ　ユリの栽培方法　

自然そのままに
カサブランカをはじめとするオリエンタル系ユリは、もともと日本が原産国です。日本列島は北海道から沖縄県にいたるまで沢山の種類の野生種のゆりが群生しています。
自分でユリを栽培するにはこの野生種のユリがどんなところに育っているのか、観察して、それと同じ環境をつくるということが　基本になります。

山ユリ。小千谷市鴻巣町の山林。

ヒメサユリ。　新潟県東蒲原郡（採集厳禁です）。

野山には自然のままゆりが咲いています。
雑木林の下には、長年の落ち葉が重なり、腐熟してフカフカの自然のベッドができています。
また、雑木林の下は太陽の光が半分程度という半日陰です。

家の脇の山林で咲いたカサブランカ草丈２メートル。

実際に自分で栽培をしてみるということもまたたのしいものです。
秋になると、園芸店やホームセンターに沢山の秋植え球根が並びます。

　庭先や、ベランダで、ゆりの球根を植えてみてください。

庭先やベランダにこの野山の環境をつくること、これがユリ栽培の基本となります。

年間の作業とユリの生理
ゆりの生育一年間
季節	２月	３月	４月	５月	６月	7月	８月	9月	１０月	１１月	１２月	１月
作業ポイント	球根の乾燥・凍結に注意		しきワラ	除草	アブラムシ防除	大雨・排水に注意強い太陽光に注意葉枯れ病に注意	強い太陽光に注意	中旬から球根の植え替え植付け開始	植え替え適期
球根の植付け	可		不可					可	最適期	可
球根の購入	昜		難・冷蔵施設が必要					昜
新芽	成長始期	成長	地上発芽	XX		次世代成長点分化		生育			休眠
茎	XX		地上発芽	伸張最盛期	伸張停止					XX
葉	XX		展開始期	展開	同化作用盛期					黄化落葉	XX
花	XX		分化	発蕾	肥大	開花	XX
実	XX					結実	成長			黄化	XX
球根（鱗茎）	停止		球根の養分を消化消耗			肥大始期	肥大			停止
上根	XX		地下部の茎から発根	成長	養分吸収						枯死	XX
下根	停止		発根	成長							停止

花ユリ栽培のポイント

　半日くらい日陰になるところに植えます。
　排水の良い所に植えます。
　良い球根を植えます。
　良い状態の土に植えます。

店頭でのユリ球根の選び方

乾燥していないもの
球根の保存と管理の良さを表します。

重いもの
球根の栄養分の充実を表します。

白いもの
球根の健康を表します。

下根が多いもの
球根の健康を表します。

ユリ球根の植付け

小さい球根は浅く，大きい球根は深く植えます。

球根の直径の２倍から３倍の深さに植えます。

植えた球根に水が溜まらないよう周囲よりたかい位地に植えます。

鉢植えの場合はなるべく大きな鉢を選びましょう。

鉢植えでも排水にご注意してください。

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